ジョルジュ・バルビエ 「タマラ」
George Barbier : Thamar




 「タマラ」(1912)
 Thamar
 音楽:バラキレフ
 美術:レオン・バクスト
 振付:ミハイル・フォーキン



Tamara Karsavina in 'Thamar'


 タマラ・カルサーヴィナは、1912年、彼女と同じ名前の『タマラ』とうバレエを踊っています。
 『タマラ』はロシアの国民音楽で重要な位置にあるバラキレフの交響詩です。
 女王タマラは、行きずりの旅人を連れ込んでは、愛しては殺してしまう淫蕩な女性です。

 “タマラ”といえば、ニジンスキーが狂気に陥った翌年1920年に生まれた次女の名が“タマラ”です。ニジンスキーの妻ロモラが、カルサーヴィナから取って、付けた名前でした。
 ロモラは生まれた子どもを見れば、もしかしたら夫が正気に戻るのではと期待しましたが、ニジンスキーは一度も“タマラ”を認識することはできませんでした。




Tamara Karsavina as Zobeide in 'Scheherazade' (1911)