ジョルジュ・バルビエ 「ナルシス」I
George Barbier : Narcisse



 「ナルシス」(1911年)
 Narcisse
 音楽:チェレプニン
 美術:レオン・バクスト
 振付:ミハイル・フォーキン


 ナルシスは泉に映った自分の姿に恋したために花になってしまったギシシャ神話の美少年です。一方エコーはナルシスに恋しましたが、相手にされず、悲しみのあまり死んで、相手の最後の声だけを繰り返すこだまになりました。

 1911年に上演されたフォーキン振付の『ナルシス』は、ナルシスをニジンスキー、エコーをタマラ・カルサーヴィナが踊りました。
 白いクラミスを着て、長い金髪の鬘をつけたニジンスキーは、ギリシャの美少年をよく表現していたそうです。
 ジョルジュ・バルビエはこの『ナルシス』を、ギリシャの壷絵風に書いています。