ジョルジュ・バルビエ 「アルミードの館」
George Barbier : Le Pavillon d'Armide




 『アルミードの館』(1909年)
 Le Pavillon d'Armide
 音楽:チェレブニーン
 美術:ブノワ
 振付:ミハイル・フォーキン



 『アルミードの館』は、ロシアア・バレエ団のパリ公演の最初の演目でした。
 ニジンスキーはエキゾチックなこの作品の奴隷役で、主役級の役ではありませんでしたが、パ・ド・トロワ(3人の踊り)で、踊りが終わり、舞台を走り去る瞬間、舞台の中央から大きく跳躍しました。
 彼の跳躍は、幕に到達する瞬間がその頂点で、そのまま観客の前から消えました。
 観客にはニジンスキーが飛んだまま降りてこないように見え、しばらく呆然とした後、嵐のような拍手と喝采がなりやまなかったそうです。
 この時、天才ニジンスキーは19歳でした。



Nijinsky in 'Le Pavillon d'Armide' (1909)