カール・ラーション 「窓辺に置かれた花」(1890-1899年)
MIDI:ショパン 夜想曲第8番
Carl Larsson, The Flower Window, 1890-1899.
MIDI : F. Chopin, Nocturne No.8 Op.27-2 in Db Major.
私が最初に惹かれたカール・ラーションの絵画です。
それはポストカードでしたが、窓辺の花に水をあげる三つ編みの少女に、大好きな『赤毛のアン』を思い出しました。
ルーシー・モード・モンゴメリーの児童文学『赤毛のアン』の中で、孤児院から、マシュウとマリラ兄妹の住む、アヴォンリーのグリーン・ゲイブルスに来た、空想好きの11歳の少女アン・シャーリーは、窓辺においてあったリンゴの香りのゼラニウム(apple-scented geranium)に、“ボニー”という名前をつけたのです。
この絵の中にも、赤いゼラニウムの花が描かれています。
後に知りましたが、この窓辺の少女は、この絵を描いたラーションの長女スサンヌだそうです。テーブルの上には編みかけの靴下があります。先ほどまで、このテーブルに母のカーリンがいたのでしょうか。