ベラスケス 「皇太子バルタサール・カルロス」(1638-1639)
Diego Velázquez (1599-1660) Prince Baltasar Carlos, 1638-39.
マルガリータ(1651-1673)が生まれる数年前に亡くなった、異母兄バルタサール・カルロス皇太子(1629-1646)の肖像画です。
バルタサール・カルロスは、国王フェリペ4世と最初の妻、イサベル・デ・ボルボンの間に生まれました。スペイン・ハプスブルク家再興の期待を一身に集めて養育されましたが、成人を前に17歳で亡くっています。
ベラスケスは王子の成長記録をつけるかのように、バルタサール・カルロスが赤ん坊の頃から、何枚も肖像画を描きましたが、この絵画は、ベラスケスが描いたカルロス王子の最後の肖像で、9歳頃のものです。
マルガリータとバルタサール・カルロスは、一度も会うことのなかった兄妹でしたが、やはり兄妹、顔がとてもよく似ています。
狩猟服姿の皇太子
バルタサール・カルロス
(1635-1636
)
皇太子
バルタサール・カルロス騎馬像
(1634-1635)
矮人を連れた皇太子
バルタサール・カルロス
(1631?)