水の精
WATER



火の精と水の精
FIRE AND WATER


フレデリック・ケイリー・ロビンソン 「青い鳥」 1911年
Frederick Cayley Robinson, The Blue Bird, 1911.

音楽:ガブリエル・フォーレ 「月の光」
Gabriel Fauré, Clair de lune, Op.46-2.







 水と火は仲が悪く、水の精は現れた瞬間、パンの精を追いかけていた火の精と喧嘩を始めました。

 ケイリー・ロビンソンが描いた水の精と火の精は、象徴派の絵画のような、あるいは江戸川乱歩の小説のような、美しさと不気味さ、そして少しエロティックさが入り混じった、幻想的な絵画です。『青い鳥』に登場する精霊たちの中でもっとも印象的な光の精ではなく、水の精を描いたのがおもしろいです。