盆栽村

所在地●宇都宮線土呂駅もしくは東武野田線大宮公園駅 徒歩5分



現代の日本でのガーデニングブーム、実は今と同じように過去にも同じようにブーム になった時があります。
それは江戸時代。特に元禄の時です。しかもコンテナガーデン。
コンテナとは鉢やプランターなどの植物を育てる容器です。
マンションなど庭のない場所でもガ−デニングが楽しめるので、とても人気がありま す。
ブームの火付け役は旗本以下の下級武士達です。
江戸時代、家康、秀忠、家光と徳川将軍三代はすべて園芸好きで、 鉢植えを将軍から貰った大名達は枯らしてはお家の一大事と苦労し、 参勤交代で江戸の屋敷に来る時に、自分の藩から名花、名木を持ってきては、自慢し 合ったり、 将軍に献上したそうです。
当然名花、名木の値段は高くなります。
それに目をつけたのが、旗本以下の下級武士達です。
行くさもないのでお金もない。特に長男以下の男の子は継ぐべき家もなく、家がなけ れば当然庭もない、 お金もない、居候状態で困って一獲千金を夢見て始めたのが「鉢植え」だというので す。
特に元禄時代は有名な「生類哀れみの令」が有名で、動物を殺してはいけないので釣 りも禁止。
現在のもう一つのブーム、ペットブームはもちろん起きません。
暇を持て余しした武士の間で更に園芸がブームとなり、経済力のつけてきた町民にま で広まっていったのは 当然なのかもしれません。
ところで「鉢植え」と「盆栽」の違いは何でしょう?盆栽も鉢植えひとつではありま すが定義は「樹木」であること。 しかも「鉢植えの美しい樹木ではない、樹形として申し分なく、かつ鉢の形、色、大 きさと樹木との釣合、 調和が完全でなければならない」そうです。
前置きが長くなりましたが、さいたま市の大宮公園の北の方には、日本が世界に誇る 「盆栽村」があります。
盆栽村が誕生したのは大正14年で、自然が豊かだったこの地を理想の盆栽郷にしよう と、東京から数人に盆栽業者が 映り住んできたことから始まります?
現在は14軒の盆栽園が集まり、国内屈指の盆栽郷として、数十万の盆栽を手掛けてい ます。
そして、この場所は外国人観光客が訪れる人気スポットでもあります。 実はアメリカのクリントン元大統領も訪れています
それぞれの家の庭先にはさまざまな盆栽が展示、販売されています。
個人経営なだけあって、そんなには大きいものですありませんが、数の多さに圧倒さ れます。
記念に何か一つ欲しいと思って、指に乗りそうな小さな松の盆栽を手にとりました。 小さくてもきちんと形は整い葉をつけています。
けれど小さいから一番安いだろうと思ったら大間違いで、大きなサイズのものよりも 高い15000円も して驚きました。
私がお勧めなのは、コケ玉です。
また村内には、盆栽村を訪れた人たちのための憩いの場として、盆栽四季の家が建て られています。
純日本風の建物の中らは休憩室があり(茶室風)、自由に利用することができます。