絵画:
クロード・モネ 「オンフルールのバヴォール街」(1864)
La Rue de La Bavolle at Honvleur 1864
MIDI:
メンデルスゾーン 『無言歌集』より 第10番作品30-4「道に迷って」
数多くの日本の浮世絵版画の多くを持つモネの絵画は、
空間表現に北斎や広重の影響を受けているものがあります。
その一つがこの「オンフルールのバヴォール街」(1864)です。
この絵画は、モネの浮世絵コレクションの中にある、
歌川広重「名所江戸百景 猿若町よるの景」の空間表現に似ています。
歌川広重「名所江戸百景 猿若町よるの景」
道が実際よりも誇張され、
道の始まりを両隅ではなく、少し上がったところから始めて、
中心部に人を配置し、道を右にカーブさせて消し、
無限に続く遠方を、途中で急に覆い隠しています。
上の「オンフルールのバヴォール街」は、アメリカのボストン美術館所蔵のものですが、
下の「オンフルールのバヴォール街」は、
ドイツのマンハイム美術館所蔵の作品です。
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同じ場所を描き、雲や建物の影、そして遠方に見える2人の人物は似ているのに、
上の絵画は中心にいる人物は1人、下の絵は2人で、別人です。
また左横から姿を見せいている人物も、上の絵は男性、下の絵は女性です。
オンフルールのバヴォール街(1864)