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  ダンサー・イン・ザ・ダーク

2000年/デンマーク/2時間20分
監督・脚本:ラース・フォン・トリアー
出演:ビョーク,カトリーヌ・ドヌーヴ


STORY
1960年代、アメリカの片田舎。 遺伝性の病気で視力を失いつつあるセルマ(ビョーク)は、同じ病を持つ息子の目の 手術費を作ろうと、 わずかな稼ぎを蓄えていた。が、その金を破産寸前に追い込まれた警官のビル(デヴ ィッド・モース)に 盗まれてしまい、拳銃を手にした彼を殺すことになってしまう。裁判で死刑を宣告さ れたセルマは、 息子に手術を受けさせるため、真実を隠しとおそうとする。



“たいせつなことはね、目に見えないんだよ”
“見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ”

この映画を観て、サン=テグジュペリの『星の王子さま』と金子みすゞさんの「星と たんぽぽ」という 詩を思い出しました。
映画館で観た時はものすごい衝撃を受けて、家に帰ってからたくさん泣きました。

セルマは見えない美しい翼を持っている人。
目に見えないけれどある翼。

セルマの中の天国は、目に見えないセルマだけのものだけれど、この映画はそれを見 せてくれました。
視力を失っていくセルマの心の目が見る世界はあまりにも優しくて、明るくて楽しい 世界でした。 悪い心を持った人などいない、みんな優しい人。
小さな頃に読んだ『マッチ売りの少女』の悲しみと感動を、大人になってもう一度感 じることができました。

セルマは真っ暗な世界だけでなく、音のない世界という悲しい場所に押し込まれてし まったけれど、 刑務所の換気口に耳を押し当てて風の音を聞き、その中に歌を見つけて、歌いだした 時は涙が溢れました。

彼女が行く本当の天国でも、やはりセルマは神様や天使とも一緒に踊って歌うのでしょ う。
映画では描かれなかったそんな世界が想像できる余韻を、この映画は残してくれまし た。