STORY
公証人見習生のシモンは、仕事中に突然ある犯罪の状況が頭に浮かび上がり、見知らぬ名前を書きつけていた。
訳の分からないまま調べていくと、その名前は100年前にスペインのトルヌピックという村で起きた事件に関係があるという事が解った。その事件とは、フレデリックという青年が、兄のフランソワ=シャルルに監禁されていた、いとこのオーレリアを救うため、自らも命を絶ったという悲劇だった。
調べを進めるうちに、シモンの前にオーレリアにうりふたつのカトリーヌという女性が現れ、やがて二人は愛し合うようになる。しかし、友人であり、兄のような存在でもあるジャン=トマもまたカトリーヌに心惹かれ、彼女に迫った。
シモンは、100年前の悲劇と自分達が同じ運命を辿ろうとしていることに気づき、その運命に必死であらがおうとするが……。