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  ミツバチのささやき

    

1972年/スペイン/99分
監督・原案・脚本:ビクトル・エリセ
撮影:ルイス・アドラド
音楽:ルイス・デ・パブロ

キャスト
アナ:アナ・トレント
イザベル:イザベル・テリェリア
フェルナンド・フェルナン・ゴメス


STORY
1940年頃のスペイン中部の小さな村が舞台。巡回 映画で『フランケン シュタイン』を観た6歳の少女アナは、姉のイザベルにフランケンシュタインは、本 当は精霊で村はずれの 一軒家に隠れて住んでいると聞いて信じ込む。ある日アナがその一軒家に行くと、負 傷した脱走兵がいた。 アナは兵士に食べ物をやり、父親のコートなどを持ってきてあげる。


「お友達になればいつでもお話ができる。目を閉じて呼びかけるの。私は アナよ」

心の底から美しい作品だと思いました。
映像が幻想的で、不思議に満ちているのは、少女アナの夢見るような大きな瞳で見た 世界だからでしょうか。
巡回映画で『フランケンシュタイン』を、大きな目をいっぱい開いて観た6歳の少女 アナの心は、かわいそうな怪物でいっぱいになります。

映画を観た夜、一緒に映画を観た姉イザベルに質問します。
「なぜ、怪物はあの子を殺したの?なぜ、怪物も殺されたの?」。 そこでイザベルがついた嘘。
「怪物もあの子も殺されてないのよ。映画の中のできごとは、ぜんぶウソだから。あ の怪物は生きて村はずれに 隠れて住んでるの。精霊なのよ」

アナはそれを信じ込み、自分の隠れ家にしている村はずれの空家に行くと負傷した脱 走兵がいます。
見つかったと驚く兵士をアナはじっと見つめ、リンゴを差し出します。

なんだかアナが神様のように見えました。
あのリンゴを差し出す時の深い汚れのない眼差しが忘れられません。

その後見つかった兵士は射殺さてしまいます。
そしてショックを受けたアナはその日からずっと熱を出します。

虚構と現実。
アナの魂は現実を受け止めるにはあまりにも純粋すぎます。
彼女のフランケンシュタインを見つけてしまった瞬間から、もしイザベルが嘘だった と言っても、アナの魂はそれを 受け入れないでしょう。

「お友達になればいつでもお話ができる。目を閉じて呼びかけるの。私は アナよ」