鈴木春信 「縁先美人(えんさきびじん)」
MIDI:ショパン ワルツ第7番 嬰ハ短調
Suzuki Harunobu (1725?-1770) Beauty at the Verandah.1767.
MIDI : F. Chopin, Valse No.7 Op.64-2 in C#Minor .



 宴会の賑わいが障子に映っています。
 縁先にいるのは遊女。その後ろの、障子に映る影、そして彼女が見つめる穢れなく美しい山吹の花から、彼女の深い悲しみが伝わってきます。

 また下の「六玉川 荒野の玉川」では、舶来物の「のぞき眼鏡」を楽しむ2人が描かれていますが、右は少女で左の人物は色子(男娼)です。
 春信の描く人物はみな細く華奢で柳腰で、性差が曖昧です。
 絵の中の2人は両方とも色子という説もあり、そう考えると舶来物を楽しむ優雅な絵画が、かなり艶めいて見えます。


「六玉川(むたまがわ) 荒野の玉川」(1765-70)





壁紙提供:「和な暮らし」