絵画:ローレンス・アルマ=タデマ 「婦人と花」 (1868)
MIDI:ヴェルディ 歌劇『椿姫』 第1幕より「ああ、そはかの人か」
Sir Lawrence Alma-Tadema Woman and Flowers 1868
MIDI : Giuseppe Verdi  Ah fors'e lui che l'anima from LA TRAVIATA


アルマ=タデマの絵画には、夾竹桃、ケシ、デルフィニウム、水仙、そしてバラなど、数多くの花が登場します。
この作品もその一つで、植木鉢の洗練された花のアレンジは、日本の華道を思わせます。

このページに流れているMIDIは、花にちなんで、ヴェルディの歌劇『椿姫』の第1幕から「ああ、そはかの人か」です。

19世紀半ばのパリ、「椿姫」と呼ばれる高級娼婦ヴィオレッタは、ある夜、自分のサロンに来た、真面目で心優しい青年アルフレードから、心からの愛を打ち明けられます。
初めは笑って受け流していたヴィオレッタでしたが、アルフレードの純粋な想いを知り、心が揺れ始め、胸につけていた椿名花を彼に渡し、その花がしおれる時にと、明日の再会を約束します。
夜もふけ、客たちは帰ってしまいます。
1人サロンに残ったヴィオレッタは、アルフレードを思い出しながら、アリア「ああ、そはかの人か」を歌うのです。