ジョルジュ・バルビエ 『饗宴』より 「火の鳥」
George Barbier : L'Oiseau de feu from "Le Festin"



 『饗宴』より 「火の鳥」(1909年)
 L'Oiseau de feu from "Le Festin"
 音楽:ピョートル・チャイコフスキー
 美術:レオン・バクスト
 振付:マリウス・プティパ


 『饗宴』の「火の鳥」(1909)の絵画です。
 「火の鳥」といっても、使われた曲はストラヴィンスキーの「火の鳥」ではなく、チャイコフスキーの『眠れる森の美女』の「青い鳥のパ・ド・ドゥ」が使われたそうです。
 パートナーのタマラ・カルサーヴィナが鳥で、赤とオレンジの羽のスカートをはき、ニジンスキーはその鳥とたわむれる王子で、真珠とトパーズを縫い付けた長いチュニックを着て、ターバンを巻いていたそうです。

 カルサーヴィナの自伝にある、ニジンスキーのエピソードです。
 ニジンスキーの跳躍は、空中で一瞬止まって見えたそうですが、それはとても難しいのではないかと質問されたニジンスキーはこう答えたそうです。
「いえ、いえ、難しくはありませんよ。ただ跳びあがって、一瞬そこで待てばいいだけですよ」


Vaslav Nijinsky in L'Oiseau de feu from "Le Festin"