カール・ラーション 「お祝いの日」 1894-97年
MIDI:チャイコフスキー 歌劇『エフゲニー・オネーギン』より ポロネーズ

Carl Larsson, A Day of Celebration, 1894-97.
MIDI : Pyotr Ilich Tchaikovsky, Polonaise from "Eugene Onegin".



 「お祝いの日」は、お手伝いのエンマのネーム・デーを描いた作品です。この日はお誕生日と同じくらい大切な日です。
 ネーム・デーは、朝食がベッドに運ばれるまで、ゆっくり寝ていて良いことになっています。
 左端でベッドにいるのがエンマです。そしてラーション家の子どもたちは、それぞれ仮装をして、歌いながら、エンマのところまで来ました。
 花冠を被っている少女2人は、次女のリスベットと四女のシャスティです。シャスティの持っている花のリースには、エンマのEの文字が入っています。
 長男のウルフは、ダラーナ地方の少女の服装で、朝食とコーヒーをエンマに渡しています。その隣でシルクハットに燕尾服という男装をしているのが長女のスサンヌで、自作の詩を朗読しています。ひげをつけ刀を持ってあがってくるのは、次男のポントゥスでしょう。
 三女のブリータだけは行列からはずれて、毛皮の帽子に、もこもこした冬の服装で、大はしゃぎです。私はラーションの絵の中で、このちょっとお転婆のブリータがとても好きになりました。