カール・ラーション 「子どもたちと母親の部屋」 1897年
MIDI:グノー 「アヴェ・マリア」

Carl Larsson, Mama's and the Little Girs' Room, 1897.
MIDI : C.Gounod, Ave Maria




 「子どもたちと母親の部屋」は、ラーション家の小さな女の子達、リスベットとブリータとシャスティの子ども部屋を描いています。
 赤ちゃんのシャスティは日曜日用の晴れ着を着せられ床に座っています。
 リスベットはタンスを引っ掻き回して、何か探し中です。
 ブリータはというと、「あたしはこれでいいなだもん!」とばかりに、靴下だけ履いて、服を着ようとしません。
 きゅうくつな晴れ着は嫌いなようです。

 そんなブリータに、ラーションと同じスウェーデン出身の児童文学作家リンドグレーンの『ロッタちゃんのひっこし』という作品を思い出しました。
 “かわいいもんくや”の、小さなロッタちゃんは、ブタのぬいぐるみのバムセがいじめられた夢を見てぷりぷり。
 木曜日だというのに、日曜日の晴れ着以外は着ないと言い張り、「そんなら、あたい、はだかで いる。」と、子ども部屋ではだかでふくれっつらをしていました。
 このロッタちゃんのお話はシリーズ化され、映画にもなっています。