音楽:モーツァルト フルートとハープのための協奏曲 K.299より 第2楽章
Wolfgang Amadeus Mozart, Concerto for flute and harp in C, K.299, 2nd Mvt.



絵画:カルロ・サラチェーニ 「聖セシリアと天使」 1610年頃制作
Carlo Saraceni, St. Cecilia with an Angel, c. 1610.



映画のタイトルの“アマデウス”とは、
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトのミドルネームで、その意味は
“神に愛されし者”
すなわち天才ということです。

オーストリア皇帝ヨーゼフ2世は、
姪の音楽教師をモーツァルトにしようと思いますが、
サリエリの横槍で、試験が必要ということになります。
それが大いに不満なモーツァルトは作品を提出しようとしません。

浪費家のモーツァルトは、いくら仕事をしても、家計は火の車でした。

思い余った妻のコンスタンツェが、楽譜を持ってサリエリの元を訪れ、
夫を推薦してくれるよう、頼みます。





「フルートとハープのための協奏曲」

「2台のピアノのための協奏曲」

「ミサ曲」

コンスタンツェが持ってきたのは、
曲想を思いつくままモーツァルトが書いたオリジナルの楽譜でした。


それを見たサリエリは驚愕します。
訂正も加筆も一ヵ所もないのに、全て完全だったのです。
書く前に、頭の中ですでに曲が完成しているのです。
そしてその音楽も見事なまでに完璧でした。





まるで神の声による響きなのだ。


五線紙に閉じ込められた、小さな音譜の彼方に

私は至上の美を見た。




サリエリは神のあまりの不公平さに、
神と
“神に愛されし者”に復讐を誓うのでした。


このページ流れている曲は、
コンスタンツェが持ってきたモーツァルトの楽譜から、
「フルートとハープのための協奏曲」から第2楽章です。