絵画:ドルーエ 「マリー・アントワネットの肖像」
François-Hubert Drouais, Marie Antoinette, 1773.


音楽:バッハ 2つのヴァイオリンのための協奏曲 BWV1043 第2楽章
J.S.Bach, Double Concerto in D- for Two Violins, BWV1043, 2nd Mvt.
MIDI提供:JY's Homepage



 鷲(わし)を従えた、神話の中の女神のような、マリー・アントワネットの肖像画です。年代から、王太子妃時代、16、7歳頃の肖像だと思われます。

 鷲といえば、マリー・アントワネットの実家、ハプスブルク家の紋章が「双頭の鷲」です(フランス王家は百合の紋章)。
 猛禽である「鷲」は、強さの象徴であり、東ローマ帝国(395−1453)の紋章として使われた後、ヨーロッパ諸国へ広がりました。東ローマ帝国においての“双頭”は、東洋と西洋の両方に、ローマ皇帝の支配を意味しました。
 また、ヨーゼフ・フランツ・ワーグナー作曲の有名な行進曲「双頭の鷲の旗の下に」は、ハプスブルク家オーストリア・ハンガリー帝国を謳ったものです。



ハプスブルクの紋章