絵画:ローレンス・アルマ=タデマ 「春の声」 (1910)
Sir Lawrence Alma-Tadema The Voice of Spring 1910
MIDI::シベリウス 交響詩「フィンランディア」
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ヨハン・シュトラウスのワルツのようなタイトルのこの絵画は、アルマ=タデマの最晩年の作品で、1910年に描かれた唯一の油彩画です。
この絵画には、花々が咲き乱れる海辺の草原で、春を謳歌している人々が描かれています。
花輪を飾って踊る人々、リラの調べに乗せて唄う詩人に耳を傾ける人々の姿も見えますが、手前の大理石のベンチに座る女性は、1人離れて、もの思いに耽っています。

映画のワイドスクリーン“シネマスコープ”のような大画面には、古代ローマの建築や、人々の日常が再現され、次世代のハリウッド大作映画の製作者たちに、大きな影響そ与えました。
40年の後、シネマスコープ方式によって撮影された初めての映画『聖衣』(1953)は、古代ローマを舞台にした作品です。