絵画:ローレンス・アルマ=タデマ 「暖かな歓迎」 (1878)
Sir Lawrence Alma-Tadema A Hearty Welcome 1878
MIDI:ゴダール 「ジョスランの子守歌」
この「暖かな歓迎」という絵画は、弟子であり友人であったサー・ヘンリー・トムスンのために描かれた絵画です。
イタリア南部、ナポリ近くにあった古代都市年ポンペイは、79年のベスビオ火山の大噴火で埋没しました。
ブルワー・リットン卿は、小説『ポンペイ最後の日』で、このポンペイの日常生活を仔細に描き出し、感銘を受けたアルマ=タデマはその日常生活を絵画にしたいと、常々考えていました。こうして描かれたのが、この「暖かな歓迎」です。
神棚(ララリウム)や塀の上の日時計、ケシの花が咲き乱れる花壇の向こうには、実際にはは当時のポンペイには存在しない、ヒマワリが描かれています。
ヒマワリは、アメリカから移植されるまで、ヨーロッパでは知られていない花でした。
ポンペイの何気ない日常の風景を描いた作品ですが、随所にアルマ=タデマ家とトムスン家の友情の記念に描かれた部分が見られます。
庭にいるのはアルマ=タデマの妻ローラと娘のローレンスとアンナで、右端の階段を降りて来る男性は、アルマ=タデマ自身です。
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