音楽:アイネ・クライネ・ナハトムジーク K.525より 第1楽章
Wolfgang Amadeus Mozart, Eine kleine Nachtmusik, K.525, 1st Mvt.
絵画:モーツァルトのシルエット
Silhouette of Mozart
入院して数週間後、回復したサリエリの元を若い神父が訪れます。
罪を懺悔するように言う神父に、サリエリはピアノを弾いて聞かせました。
神父はウィーンで音楽を学んだことがあるというのに、
どの曲も神知らないと首を振ります。
サリエリは衝撃を受けました。
彼が弾いたのは、かつてウィーンでもてはやされた自分の曲でした。
それらは、とっくの昔に忘れられていたのです。
困った顔の神父に、サリエリは別な曲を弾きます。
流れる美しいメロディに神父は「この曲は知っています。美しい曲出すね」と、
顔を輝かせ、メロディを口ずさみます。
けれどそれは、サリエリが殺したというモーツァルトの曲だったのです。
この時サリエリが弾いたモーツァルトの曲が
「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の第1楽章でした。
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