絵画:クロード・モネ 「カミーユ(緑衣の女)」(1866)
Camille (The Woman in the Green Dress)
MIDI:メンデルスゾーン 『無言歌集』より 第21番作品53-3「胸騒ぎ」


1866年のサロンへ「草上の昼食」の出品を諦めたモネは、
代わりに急遽、恋人カミーユをモデルにこの「カミーユ(緑の女)」を描き、
前年に続き、サロンの入選を果たしました。
制作期間は、なんと4日間だったそうです。
縦が2メートル30を越える大きな作品で、女性を等身大に描いています。

作家のエミール・ゾラはサロン評で、このように述べています。
「ここにいるのはレアリストを超える者。
無味乾燥に陥ることなくあらゆる細部を描くことのできる
繊細でたくましい解釈者である」

髪のリボンを直そうと、少し振り向いた瞬間の、何げない仕草を描き、
またドレスの布地のリアルな表現は卓越し、高く評価されました。

また、何もない簡潔な背景は、マネの影響が見られます。
実際にマネとモネは、よく混同されたこともありました。