絵画:クロード・モネ「サン=シメオン農場の道」(1864)
Road to the Saint-Simeon Farm 1864
MIDI:ベートーヴェン (リスト編曲) 交響曲第6番 「田園」
第2楽章
この作品は、東京、上野の国立西洋美術館に展示されているので、
ご存知の方も多いのではないでしょうか。
モネが24歳の時の作品です。
1864年夏、モネは親友フレデリック・バジール(1841-1870)と共に、
オンフルールで数週間を過ごしました。
2人はパン屋に間借りをして、絵になる場所を探しているうちに、
見つけたのがサン=シメオン農場でした。
この絵画の左手奥に見えるのが、サン=シメオン農場の屋根です。
高い木々の間から木漏れ日が漏れ、道にまだら模様を作っています。
並木の向こうには光が溢れ、道が続いています。
光と影のコントラストが素晴らしい作品です。
以下の「サン=シメオン農場の道」(1864)は、
夕暮れのサン=シメオン農場の道を描いています。
明るい多くのの色を使用した、上の作品に比べると、
茶色と黒の限られた色で、描いています。
同じ場所を、時間や季節を変えて描くモネの手法は、既に確立しています。
この赤茶色に染まった風景に、どこか懐かしさを感じました。
縦に長いキャンバスは、日本の掛け軸の影響でしょうか。
サン=シメオン農場の道(1864)
MIDIはリストがピアノ独奏用に編曲した、ベートーヴェンの
交響曲第6番「田園」の第2楽章「小川のほとりの景色」です。