Walter Crane
Flowers from
Shakespeare's Garden




オフィーリアの登場
麦わらや花をごちゃごちゃに身にまとって



ウォルター・クレイン  『シェイクスピアの花園』 1906年
Walter Crane, Flowers from Shakespeare's Garden, 1906.







OPHELIA
There's rosemary, that's for remembrance; pray,
love, remember: and there is pansies. that's for thoughts.

LAERTES
A document in madness, thoughts and remembrance fitted.

OPHELIA
There's fennel for you, and columbines: there's rue
for you; and here's some for me: we may call it
herb-grace o' Sundays: O you must wear your rue with
a difference. There's a daisy: I would give you
some violets, but they withered all when my father
died: they say he made a good end,--

HAMLET, Act 4, Scene 5


Walter Paget, Ophelia Goes Mad.

オフィーリア

はい、マンネンロウよ、思い出のしるし──ねえ、お願い、忘れないで。それからこれは三色スミレ、ものを思うしるし。

レアティーズ
狂気の中にも教えがある。ものを思って忘れるなということか。

オフィーリア
あなたにはおべっかのウイキョウと不倫のオダマキ。あなたには悔いと悔やみのヘンルーダ。私の分も少しね。これは安息日の恵み草とも言うのよ。それぞれ違った意味を込めてつけましょう。これは悲しい恋のヒナギク。忠実なスミレもあげたいんだけど、お父さまが亡くなったとき、みんな萎れてしまったの。幸せなご臨終だったんですって。

『ハムレット』 第4幕第5場より
松岡和子/訳 ちくま文庫 シェイクスピア全集1 『ハムレット』









これはローズマリー、ものを忘れないようにするお花よ。
(兄レアティーズに。ハムレットだと思って?)
ねえ、愛しい方。お忘れにならないでね。









それからパンジーもあるわ。
これはものを想えってしるしよ。









(王に)
あなたにはおべっかの
フェンネル









不倫のオダマキ









(王妃に)
あなたには悲しみと悔いの
ヘンルーダを。
私も少しだけいただくわ。
これは安息日の恵みの草ともいうの。










これは悲しい恋のデージー