絵画:ローレンス・アルマ=タデマ 「カラカラとゲータ」 (1907)
Sir Lawrence Alma-Tadema Caracalla and Geta 1907
MIDI:ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番『皇帝』 第1楽章


この絵画はアルマ=タデマが70歳になってから描いた作品で、彼が歴史上の事件を扱った最後の作品となりました。

この絵画は、コロッセウムで催された、祝宴の様子を描いています。
ローマ皇帝セプティミウス・セウェルス(145−211)が、後に悪名高いカラカラ帝と呼ばれる息子バシアヌスにアントニヌス・カエサルの称号を授けたことを祝って催されたものです。

中央右の3人の男女、席についているのが皇帝セプティミウス・セウェルスと二番目の后のユリア・ドムナで、その向こう側に立っている若い男性がカラカラです。
ユリアはお付きの女性に手紙を渡していますが、それはもう1人の息子ゲータにも、カラカラと同じ名誉をとことづけているのでしょう。

そしてそのゲータが、中央左の2人の姉に挟まれて立っています。
ゲータはカラカラと共にローマを治める共治帝となりますが、野心家の兄に殺されてしまうのです。