音楽:ピアノ協奏曲第20番 K.466 第1楽章
絵画:カイ・ニールセン 『笑わぬ男』より



モーツァルトは父の死のショックから立ち直れず、
酒びたりの毎日を送っていました。
それでもモーツァルトの中からは音楽が溢れ、
楽譜に書き続けます。

ある日、モーツァルトの家に不気味なノックの音が響き渡ります。
開けてみると、そこには黒いマントに身を包んだ仮面の男が立っていました。
それは、かつて宮廷の仮面舞踏会で、
父レオポルドがつけていたものと全く同じでした。
モーツァルトは父の幽霊を見る気持ちになりました。



この黒マントの男がモーツァルトの元へ訪れるシーンに使われたのが、
今お聞きいただいている、ピアノ協奏曲第20番第1楽章です。

絵画は黒マントの男のイメージで、
カイ・ニールセンの『笑わぬ男』の挿絵です。