絵画:ウジェーヌ・ブーダン 「ディエップの浜辺で」(1864)
Eugene Boudin(1824-1898)
On the Beach, Dieppe 1864
MIDI:メンデルスゾーン 『無言歌集』より 第44番作品102-2「追想」


また少しだけ脱線です。
モネの師である、2人の画家の絵画です。

まずはル・アーブルで、少年時代モネを戸外の写生に連れ出した画家、
ウジェーヌ・ブーダンの絵画です。

海辺の町ル・アーブルの画家であるだけに、
海や浜辺を描いた絵が多いのですが、
「草上の昼食」が代表作の一つであるエドゥアール・マネの家族を描いた
「草上の昼食」(1866)という作品があるのには、驚きました。
マネ、モネ、そしてブーダンの「草上の昼食」は共に、
パリのオルセー美術館所蔵の作品なので、
比べてみるとおもしろいかもしれません。


「草上の昼食 ウジェーヌ・マネの家族」(1866)

上の「草上の昼食」は、クリックすると、大きな画像でご覧になれます。

ブーダンは海や海水浴場の浜辺を描きに行く時に、モネを一緒に連れて行き、
外光派絵画の当時の新しい技法を指導しました。

モネはブーダンについて、こう語っています。
「私が画家になれたのはブーダンのおかげです。
ブーダンは限りない善意で私を指導してくれました。
彼によって徐々に目を開かれた私は、
自然を本当に理解すると同時に愛するようになりました」


トルーヴィル海岸(1864)