帰ってきた娘
(3)


王は娘に恋をして、城へ連れ帰り、花嫁にしました。

妃となって城に住み、1年が過ぎました。
妃は王によく似た御子を生みました。

その子の1歳の誕生日。
月のない夜に教母が来て、子どもを連れ去りました。
そして妃の口に、血のしずく。

妃は子どもを食べると後ろ指をさされます。
けれど妃は、口を聞くことができませんでした。
からの寝床に花1輪。

それを見て教母は言いました。

味わうがいい 悲しみを
星 流された わたくしの 涙のぶんを 泣くがいい

また1年が過ぎ、王によく似た子が生まれ、城に笑いが戻りました。

その子の1歳の誕生日。
月のない夜に教母が来て、子どもを連れ去りました。
そして妃の口に、血のしずく。

妃は子どもを食べると後ろ指をさされます。
けれど妃は、口を聞くことができませんでした。
からの寝床に花1輪。

それを見て教母は言いました。

味わうがいい 悲しみを
月 流された わたくしの 涙のぶんを 泣くがいい

また1年が過ぎ、王によく似た子が生まれ、城に笑いが戻りました。

その子の1歳の誕生日。
月のない夜に教母が来て、子どもを連れ去りました。
そして妃の口に、血のしずく。

魔性の女 悪魔の子
3人までも子どもを妃に食べられて、
王は娘に言い渡しました。

焼かれるがいい。木の上で。