太陽の東・月の西
East of the Sun and West of the Moon

北欧伝説を描いた童話集「太陽の東・月の西」は、
第一次世界大戦の始まった1914年にロンドンで出版されました。
ここに収録されている物語は、すべてノルウェーの民話で、
P.C.アスビョルンセンとヨルゲン・モオという、2人の民話研究家によって、
グリム童話より早く書物化されました。

挿絵を描いたカイ・ニールセンは20世紀初頭のイギリスで、
アーサー・ラッカム、エドマンド・デュラックなどと共に、
絵本の挿絵画家として活躍しました。
童話作家アンデルセンと同じデンマークに生まれ、
アールヌーヴォー全盛だったパリで美術を学びました。
パリでニールセンがもっとも影響を受けたのはイギリスのビアズリー、
そして日本の浮世絵の巨匠、北斎、広重、歌麿でした。
このニールセンの最高傑作と言われる絵本「太陽の東・月の西」です。
現在この本は日本で絶版なのが残念です。

「太陽の東・月の西」の美しい絵画に、
バッハのゴルトベルク変奏曲を組み合わせてみました。
ストーリーも簡単にご紹介しています。
タイトルをクリックすると、そのページに行くことができます。
北欧の幻想世界をぜひ楽しんでください。


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<太陽の東・月の西>
1. 白い熊と娘
2. 魔族に呪われた王子
3. 泣きくずれる娘
4. 海の上を吹く北風
5. 旅立つ2人
   
<白い国の姫君>
1. 3人の姫君
2. 白い国を求めて
3. 白い国への帰還
  
<帰ってきた娘>
1. あかずの間
2. 水鏡に映った娘
3. 口のきけない花嫁
4. 聖母マリアの清き御手