The world of
Sir Lawrence Alma-Tadema



君よ知るや 南の国
レモンの花さき オレンジみのる国
空は青く 風はさわやか
桂(かつら)そびえ、ミルテかおる
君よ知るや かの国
はるかにはるかに
恋人よ 君といこうよ

君よ知るや 南の国
そこにある わがすみか
広間あかるく 花の香みちる
「おまえはしあわせ?」
やさしくといかける ふるい胸像
はるかに はるかに
恋人よ 君といこうよ


               (ゲーテ 三木澄子訳 『君よ知るや南の国』より)



ローレンス・アルマ=タデマの世界

英国ヴィクトリア朝時代の画家、ローレンス・アルマ=タデマ(1836-1912)の特集です。
アルマ=タデマは、オランダに生まれ、パリに移住しましたが、プロイセンを中心とするドイツ諸邦とフランスとの間に普仏戦争(1870-71)が起き、それを逃れてイギリスに帰化した画家です。
1863年に新婚旅行でポンペイとエルコラーノを訪れて、その建築や調度品に感銘を受けて以来、古代ローマなど歴史を題材にした絵画を数多く描きました。
古典主義的主題に、ヴィクトリア朝時代らしく繊細な感受性や官能を理想化して描いた作風は、当時から国際的に人気を博しました。
古代の建築物や装飾品、生活や風俗を、緻密に正確に描いた「建築の功績」に対し、1906年には王立建築学会から、ゴールド・メダルを授与されました。
建築物だけでなく、人物には気品が溢れ、
青い海、白い建物、鮮やかな花々も美しく、印象的です。


この頁では、アルマ=タデマのの美しい作品の一部を集め、
その絵画にクラシックを中心としたMIDIをつけてみました。
下記メニューの絵画をクリックすると、作品ページへ行くことができます。


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Page One

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モーゼの発見 1904年
The Finding of Moses 1904
(ヘンデル オラトリオ『ソロモン』HWV67より 「シバの女王の入城」)
見晴らしのよい場所 1895年
A Coign of Vantage 1895
(プッチーニ 歌劇 『ジャンニ・スキッキ』より 「私のお父さん」)
銀色のお気に入り 1903年
Silver Favourites 1903
(モーツァルト フルートとハープのための協奏曲 第二楽章)
サッフォーとアルカイオス 1881年
Sappho and Alcaeus 1881
(J.S.バッハ リュート組曲第1番BWV996 ブーレ)
クサンテとパオン 1883年
Xanthe and Phaon 1883
(ソル 「月光」)
意見のくい違い 1896年
A Difference of Opinion 1896
(スッペ オペレッタ『ボッカチオ』より 「恋はやさし野辺の花」)
春の約束 1890年
Promise of Spring 1890
(フォーレ 『無言歌』3つのロマンス第3番)
アントニーとクレオパトラ 1883年
Antony and Cleopatra 1883
(サン=サーンス オペラ『サムソンとデリラ』より
 「あなたの声に私の心も開かれていく」)
喜ばしい足音 1883年
Welcome Footstepsg 1883
(ヴィヴァルディ 「アンダンテ」)
入らないで 1879年
Not at Home 1879
(クーラ 「小さなガボット」)
午 睡
Midday Slumbers
(ブラームス 「眠りの精」)
薔薇の中の薔薇 1885年
Welcome Footstepsg 1885
(シューマン 『子どもの情景』より「異国から」)
The Poet Gallus Dreaming 1892年
(マーラー 『さすらう若者の歌』より 「恋人の婚礼の時」)
期待 1885年
Expectations 1885
(タレルガ 「ラグリマ(涙)」)
アンピッサの女たち 1887年
The Women of Amphissa 1887
(ドリーブ 歌劇『ラクメ』より 「フラワー・デュエット)
カラカラ 1902年
Caracalla 1902
(ヘンデル  『王宮の花火の音楽』より 「歓喜 "Rejouissance"」)
カラカラ浴場 1899年
Caracalla 1899
(バッハ ブランデンブルク協奏曲第5番 第3楽章)
アポディテリウム(脱衣室) 1886年
The Apodyterium 1886
(バッハ ブランデンブルク協奏曲第1番 第4楽章 メヌエット)
テピダリウム(微温浴室)にて 1881年
In the Tepidarium 1881
(バッハ ブランデンブルク協奏曲第1番 第2楽章 アダージョ)
お気に入りの習慣 1909年
IA Favourite Custom 1909
(ボッケリーニ メヌエット)
パンドラ 1881年
Pandora 1881
(ヴァイス 幻想曲)
求愛
Courtship
(リスト 「愛の夢」第3番)
ホメロスの朗読 1885年
A Reading from Homer 1885
(マーラー 『さすらう若者の歌』より 「朝の野べを歩けば」)
お気に入りの詩人 1888年
The Favorite Poet 1888
(トーマ 「君よ知るや南の国」)
読み較べ 1892年
(シューベルト 「ミニヨンの歌」)
もう何も尋ねないで 1906年
Ask me no more 1906
(作曲者不詳 「シチリアーナ」)
時は春、すべて世は事もなし 1902年
The Year's at the Spring, All's right with the World 1902
(ソル 「モーッアルトの魔笛の主題による変奏曲」 )
静かな出迎え 1889年
A Silent Greeting 1889
(エルガー 「愛の挨拶」)
はじらい
Shy
(マルティーニ 「愛の喜び」)
水のペット
Water Pets
(ドビュッシー 映像第2集 「金色の魚」)
バッコス神への奉献の儀式 1889年
A Dedication to Bacchus 1889
(サン=サーンス 組曲『動物の謝肉祭』より 「序奏とライオンの行進」)
二人だけの世界 1905年
A World of Their Own 1905
(シューベルト 「セレナード」)
愛の信奉者 1891年
Loves Votaries 1891
(リスト 巡礼の年第3年 第4曲「エステ荘の噴水」)
よもや恋敵とは 1893年
Unconscious Rivals 1893
(モーツァルト オペラ『ドン・ジョバンニ』より 「カタログの歌」)
初めから分っている結論 1885年
A Foregone Conclusion 1885
(モーツァルト オペラ『ドン・ジョバンニ』より 「窓辺においで」)

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(参考文献:『サー・ローレンス・アルマ=タデマ』 ラッセル・アッシュ解説 谷田博幸訳 リブロポート)